こころとからだの連絡帳「デイケン」
デイケンとは
デイケンの特長
- データを蓄積し、一人ひとりの体調、メンタルヘルスの変化を追跡することが可能
- エビデンス(これまでの研究成果)に基づき、子どもの心身のリスクを判定してお知らせ(アラート機能)
- これまで経験に頼ることが多かった、先生方の判断を科学的にサポート
- 先生方の介入支援行動のデータ化により、介入支援の記録の客観視、共有化が可能
デイケンの目的と仕組み
デイケンの目的
デイケンを用いることで、学校の先生方が、子どもの心身の支援ニーズを早期に把握し、適切な支援を漏れなく行い、心身の状態の悪化から生じる子どもの発達の問題を予防することができるようにします。
デイケンの仕組み
通常、先生方は紙媒体を用い、直接的なやり取りを行うことで、子どもの健康観察や相談ニーズの把握を行いますが、表面に現れにくい子どもの心身のリスクを見逃さずに把握することは大変困難です。また、手書きや手入力、集計の煩雑さ、また記録のもれや散逸などのリスクがあります。
デイケンを使用することで、毎日の健康観察をデジタル化し、子どもたちから、心身の健康に関する内容や先生への相談希望の有無について回答を得られます。デイケンでは、先生方は、クリック一つで、回答結果を即時に知ることができるほか、蓄積されたデータの自動分析から、自動的に、子どもの心身のリスクや介入支援が必要なタイミングについて知ることができます。
データ分析による心身のリスクの判断は、先行研究によって導かれたエビデンス(科学的根拠)に基づいています。先生方は、従来から行ってきた子どもとの直接的なやり取りに基づく判断に加え、デイケンの情報を客観的な指標として用いて、子どもへの支援を行うことが可能です。
デイケンを使えば使うほどデータが累積されていきますので、より精度の高い判断が可能となります。
また、デイケンは、先生方の介入支援行動を記録する機能も備えていますので、介入支援の記録の客観視、共有化が可能となります。
また、子ども自身は、自分のデイケンのこれまでの結果を一覧で見ることができます。子どもが、自分自身の心身の健康状態に関心を持ち、積極的に健康の保持増進を図ることを促します。

デイケンの効果
- 1先生方は、子どもたちの心身の健康状態の情報を、手間をかけずに正確に把握することができます。
- 2子どもたちが困りごとや相談を、先生方に気軽に伝えられるため、子どものニーズの
把握が容易になります。 - 3子どもの心身のリスクが可視化されるため、先生方が支援のタイミングを逃しません。
- 4子どもたちは、自分のデイケンの結果を振り返ることで、自分自身の心身の健康状態に関心を持ち、積極的に健康の保持増進を図ることができるようになります。
- 5子どもの心身のリスクに対して、早期に効果的な支援を行うことが可能となります。
- 6子どもたちを傷つき体験から守り、心身の状態の悪化から生じる子どもの発達の問題(不登校やいじめ、問題行動など)を予防できる可能性が高まります。
- 7先生方の生徒指導や特別支援の負荷の軽減、先生方のメンタルヘルスの悪化予防につながります。
デイケンを支える研究・エビデンス
デイケンの開発は、科学的な研究に基づいて行われています。
これまでの研究で、小中学生の中でも、一定の割合でメンタルヘルスの悪化が見られることが分かっています。メンタルヘルスは抑うつ傾向や不安傾向として示されますが、こうしたメンタルヘルスの悪化が、不登校や引きこもり、自殺や暴力行為などの発達上の問題の前兆として表れることが多いことも明らかになっています。
更には、子どものメンタルヘルス(抑うつ・不安)と体調は連動することが指摘されています。
子どもの発達科学研究所のデータ分析においても、デイケンで用いている体調や気分の項目の回答と、メンタルヘルス尺度(PHQ4)の回答では、相関が示されています。
つまり、体調のデータを積み上げることで、メンタルヘルスの悪化を把握することが可能なのです。
子どもたちの身近にいる学校の先生や支援者、保護者の方が、子どものメンタルヘルスの悪化を早めに捉え、適切な支援やケアをすることで、子どもたちを、発達上のリスクから守ることが可能となります。デイケンは、こうしたエビデンス(科学的根拠)に基づく取り組みを強力にサポートします。
デイケンの使い方 ~1日の流れ~
生徒
児童生徒がタブレット端末からログインし、その日の体調に関する質問、気分、相談希望を入力します。チェック項目や選択内容のみなので、入力にかかる時間は約1分程度です。
先生
デイケンの教師用画面に、PCやタブレット端末でログインして、児童生徒の状態を確認します。
児童生徒の回答は即時に集計され、表示されます。子どもたちの心身の状態で注意が必要な場合や、子どもから相談希望があったことが、一目でわかるようになっています。また、先生が、結果に基づいて子どもへ声を掛けたり、相談に乗ったり、他の先生と対応を検討したりしたことなど、対応の記録もチェック式で残すことができます。
※学級の日次表示、個人の月次表示が可能。
活用事例
導入の流れ
導入をご検討の方は、お問い合わせフォームより、お気軽にお問い合わせください。導入を検討されている現場についてのヒアリングをさせていただき、お見積もりを提示させていただきます。
- ご依頼・お問い合わせ
- お見積もり
- 導入説明会
- 実施
子どもたちの健やかな発達を守る先生方の取り組みを、デイケンは強力にサポートします。
子どもたちの毎日の心身の健康と明るい未来のために、デイケンを有効にご活用ください。
デイケンのお問い合わせ
公益社団法人 子どもの発達科学研究所 デイケン調査事業部
TEL/FAX 053-456-0575(平日9:00-17:00)E-mail info@kodomolove.org
こちら